立ち回り

店全体の設定配分はどこまで読めるか — 台数と精度の関係

1台ずつの判別は、何千ゲーム回しても外れることがあります。それなら、店の全台をまとめて見れば「この店は高設定をどれくらい使っているか」は分かるのでしょうか。考え方と、どこまで当てになるかを整理しました。

更新 2026-10-18読了目安 約6分スロメーター編集部
この記事の要点

1台より店全体を見る理由

シミュレーションで見たとおり、ジャグラーは1台のデータだけでは、8,000G回しても設定を言い当てきれません。設定1でも20台に1台は高設定のような数字を出します。

ところが、知りたいのが「この台の設定」ではなく「この店は高設定を何割くらい使っているか」なら話は変わります。1台ずつのあいまいな結果でも、20台・50台と集めると、運の偏りがならされて全体の傾向が見えてくるからです。

店全体の割合をどう推定するか

店舗データ分析では、次の手順で計算しています。

  1. 各台のBIG・REG(と差枚数から逆算したぶどう)から、「設定1〜6それぞれで今の数字が出る確からしさ」を計算する。
  2. 全台の結果を合わせて、「店が設定4以上を何割使っていれば、この全台のデータが最も出やすいか」を探す。
  3. 見つけた割合を前提に、もう一度各台の設定4以上の確率を計算する。

統計では「経験ベイズ」と呼ばれる考え方です。1日分のデータでは設定1〜6を1つずつ見分けるのは難しいため、設定1〜3どうし・設定4〜6どうしは同じ割合とみなし、「設定4以上の割合」1つだけを推定しています。また、データが少ないときに0%や極端な値に張り付かないよう、ゆるい前提を置いています。

どれくらい当たるか

実際の割合が分かっている架空の店(マイジャグラーV、1台2,500〜8,500G)を150回ずつ作り、推定値と実際の割合のずれを調べました。

推定のずれの大きさ(誤差の目安)

架空の店で150回ずつ試算・数字が小さいほど正確

台数実際10%の店実際20%の店実際35%の店ぶれの範囲の幅(平均)
12台±8pt±12pt±18pt35pt
24台±8pt±10pt±12pt29pt
48台±6pt±7pt±8pt23pt
96台±4pt±6pt±7pt17pt
「±10pt」は、推定値が実際の割合から平均して10ポイントほどずれるという意味です。「ぶれの範囲の幅」は、ツールが表示する80%の範囲の平均的な広さです。

24台・1日分だと、誤差はおおむね±8〜12ポイントです。「推定20%」と出たら、実際は10%台前半〜30%前後のどこか、くらいに受け取るのが妥当です。48台で±6〜8ポイント、96台で±5〜7ポイントまで縮みます。

同じ店の同じ機種なら、日をまたいでデータを合わせることで台数を増やすのと近い効果があります(各日の設定配分が大きく変わらない場合)。1日分の結果で店を判断せず、何日分か見比べるのが基本です。

実際の割合がごく少ない店(5〜10%)では、推定が実際より高めに出やすい傾向があります。ツールに出る「ぶれの範囲」も、このような店では実際の値を含まないことがあります。

末尾・並びの見方

末尾別(台番の下1桁)や台番のまとまりごとの集計は、1つのグループに2〜3台しか入らないことが多く、偶然の偏りがとても大きくなります。24台の店なら、どの末尾も2〜3台です。設定1しか使っていない日でも、どこかの末尾が「店平均より高い」と出るのは普通のことです。

「末尾7が強い」と言えるのは、何日分も見て、毎回のように同じ末尾が上位に来るときだけと考えてください。

使い方

店舗データ分析ジャグラー店舗データ分析台別データを貼り付けるだけで、店全体の設定4以上の割合と各台の確率を計算します。