店全体の設定配分はどこまで読めるか — 台数と精度の関係
1台ずつの判別は、何千ゲーム回しても外れることがあります。それなら、店の全台をまとめて見れば「この店は高設定をどれくらい使っているか」は分かるのでしょうか。考え方と、どこまで当てになるかを整理しました。
- 1台ずつは曖昧でも、全台の結果を合わせると「店全体で設定4以上が何割か」はある程度推定できる。
- 架空の店で試算すると、24台・1日分で誤差は約±8〜12ポイント。96台分あれば約±5〜7ポイントまで縮む。
- 台数が少ない日・店は推定がぶれる。複数日分を見比べるのが基本。
- 末尾や並びの偏りは、1日分・数台の比較では偶然でも普通に起こる。
1台より店全体を見る理由
シミュレーションで見たとおり、ジャグラーは1台のデータだけでは、8,000G回しても設定を言い当てきれません。設定1でも20台に1台は高設定のような数字を出します。
ところが、知りたいのが「この台の設定」ではなく「この店は高設定を何割くらい使っているか」なら話は変わります。1台ずつのあいまいな結果でも、20台・50台と集めると、運の偏りがならされて全体の傾向が見えてくるからです。
店全体の割合をどう推定するか
店舗データ分析では、次の手順で計算しています。
- 各台のBIG・REG(と差枚数から逆算したぶどう)から、「設定1〜6それぞれで今の数字が出る確からしさ」を計算する。
- 全台の結果を合わせて、「店が設定4以上を何割使っていれば、この全台のデータが最も出やすいか」を探す。
- 見つけた割合を前提に、もう一度各台の設定4以上の確率を計算する。
統計では「経験ベイズ」と呼ばれる考え方です。1日分のデータでは設定1〜6を1つずつ見分けるのは難しいため、設定1〜3どうし・設定4〜6どうしは同じ割合とみなし、「設定4以上の割合」1つだけを推定しています。また、データが少ないときに0%や極端な値に張り付かないよう、ゆるい前提を置いています。
どれくらい当たるか
実際の割合が分かっている架空の店(マイジャグラーV、1台2,500〜8,500G)を150回ずつ作り、推定値と実際の割合のずれを調べました。
推定のずれの大きさ(誤差の目安)
架空の店で150回ずつ試算・数字が小さいほど正確
| 台数 | 実際10%の店 | 実際20%の店 | 実際35%の店 | ぶれの範囲の幅(平均) |
|---|---|---|---|---|
| 12台 | ±8pt | ±12pt | ±18pt | 35pt |
| 24台 | ±8pt | ±10pt | ±12pt | 29pt |
| 48台 | ±6pt | ±7pt | ±8pt | 23pt |
| 96台 | ±4pt | ±6pt | ±7pt | 17pt |
24台・1日分だと、誤差はおおむね±8〜12ポイントです。「推定20%」と出たら、実際は10%台前半〜30%前後のどこか、くらいに受け取るのが妥当です。48台で±6〜8ポイント、96台で±5〜7ポイントまで縮みます。
同じ店の同じ機種なら、日をまたいでデータを合わせることで台数を増やすのと近い効果があります(各日の設定配分が大きく変わらない場合)。1日分の結果で店を判断せず、何日分か見比べるのが基本です。
実際の割合がごく少ない店(5〜10%)では、推定が実際より高めに出やすい傾向があります。ツールに出る「ぶれの範囲」も、このような店では実際の値を含まないことがあります。
末尾・並びの見方
末尾別(台番の下1桁)や台番のまとまりごとの集計は、1つのグループに2〜3台しか入らないことが多く、偶然の偏りがとても大きくなります。24台の店なら、どの末尾も2〜3台です。設定1しか使っていない日でも、どこかの末尾が「店平均より高い」と出るのは普通のことです。
「末尾7が強い」と言えるのは、何日分も見て、毎回のように同じ末尾が上位に来るときだけと考えてください。
使い方
- データサイトの台別一覧を貼り付けて、まず店全体の推定とぶれの範囲を見る。
- ぶれの範囲が広いうちは、店の傾向を決めつけない。日をまたいで記録する。
- 各台の確率は、店全体の推定を前提にした値。店の推定がぶれれば一緒に動く点に注意。